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松本 満秀
まつもと みちひで
自分の仕事が形として残り続けることが、土木工事の魅力
国家資格である1級土木施工管理技士の資格を持ち、土木工事の施工管理を行っています。施工管理と一言で言っても業務内容はとても幅広く、工程管理、原価管理、安全管理、測量、発注者との調整作業、書面の作成、材料の発注など、工事に関するあらゆる項目を管理し、工事を安全に円滑に進めていく役割を担っています。
入社して初めて配属されたのが、河川の護岸整備を行う工事現場でした。無我夢中で仕事をこなしていたある日、橋の上から自分たちが工事を行った護岸全体を見る機会がありました。近くからでは気づきませんでしたが、整備され綺麗なR(カーブ)を描いた護岸を目にした時、本当に感動したことを覚えています。
護岸工事は、大雨でも河川が氾濫しないための工事ですが、私たちが便利に、かつ、安全に現代的な生活を送ることができるのは、このような土木工事のお陰であることを改めて実感するとともに、その仕事に携わっていることに誇りを感じました。
土木工事は自然条件に大きく影響されるため、時には工期が延びたり、予定していた工法を変更せざるを得ないなど、臨機応変な対応を求められることも多いですが、その苦労は、さまざまな人の生活を支えることにつながっていきます。土木技術者としての最大のやりがいは、社会に対する貢献度の高さにあると日々痛感しています。
私たちの日常に存在するあらゆる「モノ」は、多くの人の多様な仕事を通して生み出されています。材料の選択から始まり、作る手間、企業の利益などがすべて計算されて、初めて「価格」が決まります。
土木工事の管理の中には、原価管理、いわゆるお金を管理するという仕事も含まれています。工事に必要なお金の出入りや利益の計算などを行う中で、社会や経済がどのように成り立っているのか、改めて体感することができました。
髪型や服装については、あまり規制がなく、個人の自由に任されています。その分、仕事の本質で評価される会社だと思います。
新入社員の方は、スキルアップや技術の習得に関して不安に思う人がいるかもしれませんが、基本スキルに関しては、かなりマニュアル化が進んでいる状態です。それに伴い、技術指導の方法なども体系化され、ある程度ルールができあがっていますので、若い人が技術を覚えるためにも、良い環境が整ってきていると思います。
例えば、仮想の3次元空間上に、「縦」「横」「奥行き」のある立体的な形状を作っていくことができる「3次元CAD」など、最新の土木測量機器を工事に取り入れてみたいです。
社内にはまだ導入されていませんが、定期的に測量機器メーカーが実施する講習会などに参加し、最新機器の操作について学んでいます。これらの最新機器の情報を活用することで、「設計段階での高度な検証」や「製作現場との速やかな連携」など多くの可能性が広がり、土木工事の質を高めることにつながると思っています。
土木の仕事はインフラ関係の工事が中心ですので、大掛かりな工事を経験することができます。中には、地形そのものを変えるような工事もあり、地図が書き換えられることもあります。トンネルやダム、橋など、途方もなく大きなモノを作ることができるというダイナミックさが、土木工事の醍醐味です。
また、自分たちが作ったものが、多くの人に活用されているという実感を持てること、建造物が形として残っていくことも、この仕事にやりがいを持てる部分です。
現場管理の仕事は、地形や天気など、自然と向き合いながら行うため、毎日やることが変わります。また、現場が変わるたびに変化があり、刺激が多く、社内で行う事務系の仕事とは、また違う良さがあると思っています。
刺激ある毎日の中でスケールの大きな仕事をしてみたいなら、土木工事は最適な仕事です。私たちと一緒に、ぜひ土木の魅力を感じてみてください。